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ちょびっとだけ小説公開その2

色んな意味で立ち入り禁止な人々
から抜粋↓↓

※状況描写は前後の文章に書きいれているのですが、途中の文章を切り取る形でそのまま載せてしまったため、わかりにくいと思います。


「薬は手に入ったか」
敬神会・若頭補佐である島田がそう訊くと、男は薄暗い部屋の隅にあるソファに腰かけたまま、黙ってうなずいた。島田が片手を頭にやりながら、溜息まじりに独りごちる。
「若の場合、バッドトリップだ。やめさせないといけないのだが、仕方ない…」
言い訳がましい彼の独り言に、しかし男は眉ひとつ動かすでもなく、ただじっと島田を見つめているだけだった。沈黙に耐えきれず、島田が目をそらす。すると男は、ピンクの錠剤が入った小瓶を目の前のガラスのテーブルに置いた。
「ほらよ」
島田は素早く背広の内ポケットに小瓶をしまった。「悪いな、すまん」
「ふん…悪いってことぐらいはわかっているんだな」
そう言って男は立ち上がり、部屋を出て行こうとする。
その後姿に島田は声をかけた。
「―――桑田、お前は何を考えている?」
首だけ横に向けながら、その男―――桑田が静かに応える。
「…お前こそ、死にたいのか。バレたら殺されるぞ、島田」
「俺は若と一緒に死にたい。それだけだ」
島田の即答に桑田が肩をすくめ、鼻で笑った。
「若に薬を与え、狂わせ、その果てに心中か……そうでもしないと若はお前と一緒に死んでくれないってか」
その言い方に腹を立てたのか、島田の顔がみるみる真っ赤になっていく。
「そうじゃない!若は一人で死にたがっている。だから…だから最期まで一緒に居てやりたいだけだ。若の苦労も知らないお前にそんな言い方をされるおぼえはない!」
「そうか」
桑田は、島田の高揚した怒りをものともせず、静かに部屋のドアを開けた。そして島田の肩越しに囁くようにして呟く。
「死にたい野郎が二人………でもまだ死なない」
「………なんだと?」
「さっさと死ねばいい………そうじゃないか?」
言い捨てて出て行こうとする桑田の腕をつかみ、島田が声を低くして呻った。
「軽く言うな。そこらの雑魚が死ぬのとわけが違う」
「ふん」
今度は桑田が島田の腕を上からがっしりとつかみ返し、暗く冷たい眼差しで島田を一瞥する。
「死への美学とでも言うつもりか、ええ?」
桑田の顔が歪み、それが笑顔だとわかるまで数秒を要した。島田は、その皮肉たっぷりの歪んだ笑顔を、すぐさま鋭利な刃物で削ぎ落としてやりたい衝動に駆られたが、その前に言っておくべき事がある、と思い直し、冷静を取り戻した。
「お前に何がわかる。俺達の死には意味があるんだ」
「意味、ねえ…」
桑田が関心を装って、整った眉を上げて見せた。
「そうだ。意味がある。お前みたいに何も考えない野郎にはわからんだろうがな」
教えてやろうか―――死ぬ前に。
そう言おうとした島田を、桑田は片手を上げて制した。
「いや、けっこう。話が長いのは苦手でね」
そして再び笑みを浮かべる。
「前置きが長いのは女だけで充分だ」
「………なんだと」
島田の怒りは頂点に達しようとしていた。頬の筋肉がひきつり、身体に震えが走る。島田は奥歯を噛みしめ、湧いてくる無様な感情をいさめようとした。
そんな島田の忍耐を無視して、桑田が続ける。
「死への美学というのなら尚更、独りで死なせてやれよ。それにお前も独りで死ぬべきだろう?どう言いつくろっても、お前達の場合、夫婦心中にしか思えないがな」
島田がついにブチ切れたその時、桑田がつかんでいた手をはなし、両手をあげて降参のポーズをとった。
「おいおい、怒るなよ。身内だろ?」
「…………………………………」
―――身内。
その一言で島田の怒りは半減した。
この世界では、「身内」は重要な意味を持つ。それを無視したり、攻撃するのは命を代価にするのと同じくらい危険な事なのだ。
いくら島田でも、そんな愚行を冒すほどの青二才ではない。
島田は黙ってやり過ごすのが賢明だと思い直したが、その前に訊いておくべき事があるのを思い出した。
「……桑田、俺の質問に答えてないぞ」
―――お前は何を考えている?
しばしの沈黙をおいて、桑田が口を開いた。
「ああ、そうだったな」
そして突然、大口を開けて笑いだした。
奥の金歯が見えるほど豪快に笑っている。しかし鋭い瞳は笑っておらず、ギラギラと妖しく輝いていた。その様が不気味に歪んで見えて、島田を閉口させた。
「俺はな、島田。俺は若と同様―――血が見たいだけだ」
―――俺以外の血がな。
と、付け加えて、桑田は部屋を出て行った。




                 

ここまで★
読んで下さり、ありがとうございました〜♪
これもまだ修正していないので、読みにくいところが多かったと思います。
つか、ここ修正するまでまだ時間がかかりそうよorz


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テーマ : 自作小説 - ジャンル : 小説・文学

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◆ コメント ◆

「」


こんばんは♪
も一つコメです。
ムネ キュンキュンの方向性が違うんですね。
いえ、熱く胸キュンキュンしましたよ。マジ(笑)
いや、男らしい!


「」


なすがばばさんe-460

え…マジですかっ??
なんか嬉しいですよ。
男らしい……わはは、やっぱねww
どうしても女性らしい文章が書けなくて四苦八苦していましたが、今夜をかぎりに決心がつきましたよ(笑)
もう、好きに書いてみようと思いました。
人間、アレですねw無理しちゃあいけませんww
あ、ちなみに私は女性なんで(笑)
よく男性と間違えられますorz

2つもコメントありがとうございます♪
すっごく嬉しいですよ(^^)v
これからも宜しくお願いしますね♪


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「」


いやー、このテンポと洗練された会話。
ヤクザ同士の会話なのに洗練されている。
すごく上手いじゃないですか! 見習いたいです。


「」


いき♂さんe-460

や、自分はまだまだですよ(笑)
いき♂さんのように、沢山の作品を完結させてないし…とにかく中途半端なので、これからもっと精進せねば、です。
文章もダメなんですけど、それでも私はセリフを書くのが一番好きです。
なので、シナリオの方が向いていると言われてしまいましたよorz
小説書きたいのにぃ〜(笑)

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